省力化投資補助金のスケジュールと第9回に向けた準備|公募開始前から進めておきたいこと

省力化投資補助金 第9回に向けた準備

省力化投資補助金のスケジュールを見ると、現在受付中の第8回公募の申請締切は、2026年10月16日(金)17:00です。今回の申請が難しい場合や、今回は見送って次回を狙いたい場合は、次回の第9回公募に向けて、公募が始まる前から準備を進めておくことができます。

公募開始から申請締切までの期間は、直近の回でおよそ2か月です。公募が始まってから動き出すのか、始まる前から準備しておくのかで、申請までに使える時間は大きく変わります。

本記事では、中小企業省力化投資補助金(一般型)公式サイトおよび第8回公募要領を参考に、第8回までのスケジュールの流れと、第9回に向けて今から進めておきたい準備についてお伝えします。制度の基本的な概要はこちらの解説記事もあわせてご覧ください。

省力化投資補助金のスケジュール|第8回の流れと第9回の見通し

第8回の日程と、第9回の見込みを並べると次のとおりです。

項目第8回第9回(見込み)
公募開始2026年8月18日2026年11〜12月
申請受付開始2026年9月18日2027年1月
申請締切2026年10月16日(金)17:002027年2月
採択発表2027年2月上旬(予定)未定

第9回の日程は、公式サイトのスケジュールページに「詳細が確定次第更新」と記載されており、現時点では未発表です。表の第9回はあくまで見込みであり、実際の日程は公式サイトで公表されたものが優先されます。

直近の第6回〜第8回は、いずれも公募開始から申請締切までがおよそ2か月でした。第8回の場合は、公募開始から申請受付開始まで約1か月、そこから申請締切まで約1か月という流れです。

公募要領が公開されてから準備を始める場合、申請までに使える期間はおよそ2か月ということになります。

公式サイトでは、公募回は年3〜4回の予定とされています。第9回が同じ流れになるとは限りませんが、公募開始前の時期は、使える時間に余裕のある貴重な期間といえます。

省力化投資補助金 第8回の日程からわかること

第9回に向けて今から進めたい準備|時間のかかる項目を先に

第8回公募要領の記載をもとに、公募開始前から着手しやすい項目を整理しました。公募要領は回ごとに見直されることがあるため、第9回では内容が変わる可能性もあります。

準備項目第8回公募要領の記載準備のポイント
GビズIDプライム申請は電子申請システムのみで、GビズIDプライムアカウントの取得が必要。発行には一定の期間を要するとされている未取得であれば、早めに自社で手続きを。他者が取得したIDの使用や貸し出しは、主体的でないとみなされる記載がある
事業計画の骨子事業計画は申請者自身で作成する。省力化指数・投資回収期間・付加価値額について根拠を示す自社特有の工程課題と、削減したい作業時間を現場で洗い出しておく
見積書・仕様書導入予定の機械装置等・システム(50万円以上)の仕様・積算根拠が分かる書類が提出書類。取得の際は事前着手に抵触しないよう注意が必要発注・契約は交付決定後。この段階では参考見積の依頼にとどめておく
賃上げ計画1人当たり給与支給総額の年平均成長率3.5%以上、事業場内最低賃金は地域最低賃金+30円以上。目標値は交付申請時までに従業員等へ表明する基準年度の給与データから、現状の水準を確認しておく
一般事業主行動計画
(従業員21名以上のみ)
交付申請時までに「両立支援のひろば」に公表する。掲載には2週間程度を要する未公表の場合は、策定・公表に向けた準備を早めに進めておく
加点項目省力化ナビの活用(応募申請締切日まで。申請時と同じGビズIDプライムの入力が必要)、成長加速マッチングサービスへの登録(応募締切日時点)、事業継続力強化計画の認定、生産性向上支援センターの支援(取組計画書の作成完了)など自社が対象になりそうな項目がないか、早めに確認しておく

認定や登録を伴う加点項目は、申請書類の準備とは別に、手続きの期間がかかることがあります。公募が始まってから動き出すと、申請までの期間に収まりにくい場合もあるため、頭の片隅に置いておきましょう。

事業計画の検討に外部の支援が必要な場合は、お近くの認定経営革新等支援機関に相談できると公募要領に記載されています。なお、事業計画そのものは申請者自身で作成することが求められています。

省力化投資補助金 公募前に進めたい6つの準備

省力化投資補助金のスケジュール|採択後の流れも先に押さえておく

採択された後は、次の流れで進みます。採択後の期間も決まっているため、あらかじめ全体像を把握しておくと準備の見通しが立てやすくなります。

段階内容(第8回公募要領)
採択発表補助金交付候補者として採択される。この時点では、補助対象経費の全額について交付が確定するわけではない
交付申請原則、採択発表日から2か月後の日が期限。期限までに申請がない場合は採択決定の取消となる
交付決定交付決定日以降に契約(発注)を行う。交付決定前に発生した経費は、いかなる理由でも事前着手は認められない
補助事業の実施交付決定日から17か月以内(採択発表日から19か月後の日まで)に、発注・納品・検収・支払等を完了する
実績報告補助事業実施期間内に実績報告書を提出する

交付申請の段階では、賃金引き上げ計画の表明書や見積書などが必要になります。契約先1者あたりの見積額の合計が50万円(税抜き)以上の場合は、同一条件での相見積もりを取得することが原則とされています。

交付申請の期限は採択発表から2か月後と区切られているため、見積を依頼する先の候補は、採択前の段階である程度絞っておくと動きやすくなります。

省力化投資補助金のスケジュールと準備のまとめ

第9回の公募は、2026年11〜12月ごろに開始されるという見込みがあります。公式の発表を待ちつつ、時間のかかる項目から進めておくのが現実的です。

特に以下の点は、頭に入れておきたいポイントです。

  • 第9回の日程は公式発表前で、本記事の日程は見込みであること
  • 直近の第6〜8回では、公募開始から申請締切までおよそ2か月だったこと
  • GビズIDプライム、事業計画の骨子、賃上げ計画、一般事業主行動計画(21名以上)は公募前から着手しやすいこと
  • 加点項目は、対象になるものを早めに確認しておくとよいこと
  • 採択後は、交付申請が原則2か月以内で、交付決定前の発注はできないこと

「第9回に向けて、自社はどの項目から着手すればよいか」「加点項目の対象になるかを確認したい」など、具体的なご相談はお気軽にご連絡ください。初回相談は無料、全国オンライン(Zoom)対応しています。

参考情報

本記事の内容は、以下の一次情報をもとに作成しています。申請を検討される際は、最新の公募要領とスケジュールを公式サイトでご確認ください。

執筆:中小企業診断士×行政書士 瀧澤はるか